グローバル・ローカル・惑星

明日、久しぶりに札幌で講演する機会をいただきました。筑波大と京大と阪大の医療人類学が、不思議な形で絡み合う(関わり合う?)ことになる見込み。日本語と英語で書いた最近の論文を組み合わせてみるという、初めての試みです。終わってからはスキー場へ?

医療のグローバルとローカルを考える:医療人類学の視点から
関連URL:https://web.sapmed.ac.jp/jp/news/event/e246pi0000000t1l.html

日時:2025年12月6日(土)10:00-12:00

場所:札幌医科大学教育研究棟C203教室

寄食という生き方

——埒外の政治‐経済の人類学力

コロナ禍元年より継続してきたみんぱく共同研究プロジェクトの成果として刊行された本書では、人類学者、歴史家、生態学者とともに、人間と人間以外の生き物が互いに食い合い、結びつき合う中に潜む政治性について考察しています。私が担当した第17章「地球への薬効――薬用植物から考える公共空間の生態学」では、ハノイ市内の薬草園を舞台に、医薬品に汚染された土壌の改良から始まる薬草栽培の実践を紹介し、病と健康をめぐる再生の可能性を探っています。

http://www.showado-kyoto.jp/book/b656843.html

編者:内藤直樹・森明子

2025年3月31日発売
A5判・412頁
定価:本体5,720円+税
ISBN 9784812224168

従来の政治や経済の論理をはみ出た存在、寄食者を断罪するのではなく彼らの論理や実践に目を向け様々な価値観に開かれた理解を目指す。

第51回日本文化人類学会研究大会(神戸大学)

この前、トロント大学で英語で発表した内容を少しブラッシュアップし、人新世のテーマにより近づけて、人類学大会で発表することになります。3年ぶりの大会発表です。新しい研究調査について初めて日本語で議論できることを楽しみにしています。

「人新世(anthropocene)」を問う——日本の人類学からの応 答可能性の探求 (分科会)

◼︎ 日時:2017年5月27日(土)9:30-11:55
◼︎ 場所 :神戸大学大学院国際文化学研究科、C会場(B201)
◼︎ 代表者 :鈴木和歌奈 (京都大学)
◼︎ コメンテーター :田辺明生(東京大学)
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  1.  森田敦郎「「惑星的なもの」の台頭―「環境-科学-開発」連関としての「人新世」とそのインフラストラクチャー」
  2. 鈴木和歌奈「細胞が作り出す「ニッチ」―再生医療プロジェクトの事例から」
  3. モハーチ・ゲルゲイ「廃墟を耕す―生薬栽培における人間と植物の共生をめぐって」
  4. 大村敬一「多重地球の生態学に向けて―イヌイトの未来からアンソロポシーンを問う」
  5. フィッシュ・マイケル「Remediating Ecology in the Age of the Anthropocene」